今回は、なぜ「繰り返し」をモンテッソーリが推奨するかについてのお話です。
お子様が繰り返し何かをやるという行為はそのもの自体が好きであるという事ですね。
好きでなければ何回も繰り返しは出来ません。
繰り返すことでそのもの自体の仕組みや構造、やり方を覚えていきます。
逆に言えば繰り返しが少ないとしっかりと覚える事や覚え方なども身に付きません。
脳内のシナプス物質はその機能を使えば使うほどつながり強固になっていく特性があり、あまり使わないとつながりが弱くなります。又はつながりません。
特に手を使う作業は顕著に表れます。
目を閉じていてもできるというのは、よく使ったことによるシナプスのつながりによるところも大きいのです。
俗にいう「慣れ」という事ですね。
字を書く、はさみを切る等の日常的によく行う行為は慣れていく事で上手になります。
『こんなことばかりやっている』と思われる行為もその子どもにとっては必要な行為だからやっていると思います。
大丈夫です。
納得したら違うことに目を向けます。
子どもの向上心は大人以上です。
繰り返す事で達成感を味わう確率が高くなる
もっと上手になりたいと思うことは納得するまでやったほうがいいですし、やることのできる環境は用意してあげたほうがいいですね。
前にも言いましたが、止める時はその行為自体が良くない行為の時です。
シナプスは良くないことも数多くすると強くつながります。
繰り返すことで作業を成功する確率が高くなります。
つまり達成感を味わう確率が高くなるという事ですね。
作業を行う集中力も加わり成功した時、心と体の満足感が一致することで子どもは達成感を得ます。
達成感は子どもを正常化に導きます。
一度味わった達成感を子どもは何度でも得ようとします。そしてまた繰り返します。
ループしていくのですね。
でも安心してください。
これが子どもの中で一般化すると子どもは違うことに目を向けるようになります。
また新たな達成感を求めて。
成功体験が多いほど、子どもは自己評価が高くなります。『自分はできる』『価値がある』という自信を持ったお子さんになっていくという事です。
自己評価の高いお子さんはお友達にやさしくなれたり、小さい子の面倒を好んで観たり、教えるのが上手であったりします。
このような理由からモンテッソーリでは「繰り返し」を推奨しています。