言葉が遅かった息子を変えた、モンテッソーリとの出会い
息子が卒園してから6年が経ちましたが、体験に行った日が昨日のことのようです。
当時、まもなく2歳を迎えるというのに発語がほとんどなかった息子の育児に悩み、モンテッソーリ教育ならば一人一人の成長速度に合わせた教育をしてくれるのではないかと藁をも掴む思いで体験に参加し、即入園してから約5年間お世話になりました。
モンテッソーリ教育及び「ひまわり子どもの家」に感謝していることはたくさんあるのですが、ここでは2点を挙げさせていただきたいと思います。
「恐竜好き」から始まった、個性と研究心の育み
1つ目は「個性を重視した環境」であることです。
全体でするお仕事や行事もありますが、基本的には個々が自分でしたいお仕事に満足いくまで取り組むことができます。
お仕事の種類もたくさんあり、息子が恐竜に興味を持ち始めた年中の頃、先生は恐竜が出てくるお仕事を紹介して、意欲的に取り組める環境を整えてくださいました。
手先が不器用で細かい作業はなかなかできない息子でしたが、恐竜のためなら鉛筆も持つし苦手な鋏も進んで使います。
また、そういうお仕事を紹介してくださったことにより、子ども自身が「恐竜が好きな自分」に自信を持ち、好きな世界をより深めたいと思うようになりました。
子ども一人一人の興味関心、個性を大切にしてくださる環境は幼児教育の理想ではないかと思います。
また、一つのことに満足いくまで取り組むことを認めてくださる環境のおかげで、息子好きな研究にじっくり取り組む子になりました。中学生になった今も古生物学の研究者になるという夢に向かってオタク道を究めております。
縦割り保育が育んだ、社会性と大きな成長
2つ目はモンテッソーリ教育の特徴の一つである「縦割り保育」です。
子どもの家ではすべての学年が同じ教室内にいます。
一人っ子の息子ではありますが、年上にお世話され、自分は年下をお世話し、年上に憧れ、年下に憧れられ、共に成長する経験ができました。
この環境は特に発達に問題を抱えた息子の社会性を大きく伸ばしてくれるものだったと思います。
小学5年生の頃、夏休みの自由研究が市の理科作品展で入賞しました。
その時、息子は「小さい頃、ひまわりに通わせてくれてありがとう。今、僕が研究好きなのはひまわりで認めてもらったのが始まりだったと思うよ」と言ってくれました。
人生の基礎を作る幼児期。どのような環境を選ぶかは非常に大切です。「ひまわり子どもの家」には、子どもの成長にとって大切な要素が揃っている思います。