一方的に教え込まない学びを実践することで脳を刺激し、自主性・主体的なお子様に育つ
1907年にイタリアで医師であるマリア・モンテッソーリによって確立された教育法です。
「わたしたちがひとりでできるようになるのを手伝ってね。」
という子どもの心の叫びに応え、従来の英才教育とは異なり、感覚・言語・数・文化を柱に子どもの自然な発達を援助する教育を行います。
「子どもには自分で自分を教育する、育てる力がある」というモンテッソーリ教育の根本的な考え方
モンテッソーリ・スクールでは、一方的に知識を教えるといった一般的な幼稚園と異なり、「教える・指導する」といった方法はとりません。
子ども一人一人の自発的な動きや興味の在りかをじっくりと見守り観察して、その子の発達段階にあった教具を与え子どもと環境を繋ぎます。
興味のあることがあれば、子どもは集中し、納得いくまで、あるいは満足するまで何度でも繰り返し行います。
私たちは子どものがんばりに対して、「すごいね」「えらいね」「じょうずだね」などと結果を見てほめがちです
親としてはたくさんほめてあげたいという気持ちがあると思います。
ただ、結果のみにフォーカスしたほめ方を行っていると、モチベーションの在りかが“結果”に向かってしまうことになります。
早く文字を書き終わった子に対して「すごいね!早かったね!」とほめたことがあるという事例で、その子は以降毎回のように一目散に作業を終わらせて私のところに見せにくるようになった・・・というものです。
文字を書く課題であれば、時間をかけてていねいに書けるよう何度もとトライしたり、工夫したり、アレンジを加えたりといったことに意識が向かず、ほめてもらうために早く終わらせるということがモチベーションになってしまったという例です。
モンテッソーリ教育では「成果よりもプロセス(努力・姿勢・やり方をほめる」「何をどのようにがんばったかを具体的にほめる」「子どもが取り組んだことに興味をもって質問する」ことで、自己肯定感の醸成を助けます。
「環境を整えれば、子どもは自分自身の力で育つ力がある!」という考え方に基づいた教育方法です。
幼児期に、独自の教具を使って手や感覚を意識し、鍛えることも特徴の一つです。
マリア・モンテッソーリは、「人間の成長していく過程で、4つの段階がある」と考えました。
人は「幼児期」「児童期」「思春期」「青年期」を経て、身体や精神が安定していき、自立していくと考えたのです。
モンテッソーリ教育は幼児教育と考えられがちですが、0歳から24歳までという大人になるまでの期間を通して考えられている教育方法です。
言語や文化を始めとした環境から、たくさんのことをすべて吸収し、意識的に秩序化していく成長期
道徳心が育まれ、想像力が豊かになり、知的欲求が高まる時期
社会的な基礎を築く時期視野が広がり、社会の中での自分があるべき姿や社会貢献に意識していきます。
成長が安定し、精神的・社会的にも自立する時期。社会に実際に貢献していける力を持ち、自分の人生を歩んでいきます。
子どもはある「特定のこと」に強い興味を示す時期があります。
たとえば、自分でご飯を食べたい、数字を数えたい、道路の石を並べたい、お財布の中身を全部出したいなどです。
このタイミングのことをモンテッソーリ教育では「敏感期」と呼び、敏感期が訪れたタイミングで、強い興味を持った分野を学ぶと子どもは苦労することなく楽しんで、どんどんその分野についての経験を吸収していくことができます。
本人の「敏感期」に合わせたタイミングで「おしごと」を行なうということが最も大切です。このタイミングを教師は見逃さないように見守り、環境を用意します。
「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」こと
その目的を達成するために子どもを科学的に観察し、子どもの興味のあることとタイミング(敏感期)を見逃さないことが重要です。
科学的事実に基づいた教育法の確かさは、現代の大脳生理学、心理学、教育学などの面からも証明されています。
100年以上経った今でも色あせることなく、時代や文化の違いを超えて世界中で認められており、世界140か国以上にモンテッソーリ実践園が存在しているといわれています。
今ではアメリカ、フランス、ドイツ、インド、中国、韓国等世界各国で実践されており、モンテッソーリ園卒業者には、オバマ元大統領、ビル・ゲイツ氏、クリントン夫妻、ラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏(Google創始者)、ジェフ・ベゾス(amazon創始者)、ジミー・ウェールズ氏(Wikipedia創始者)等の著名人が多数いらっしゃいます。
モンテッソーリ教育の5分野(日常生活の練習、感覚教育、言語教育、算数教育、文化教育)の活動を通して、
自主性が育まれる自己肯定感があがる集中力がアップする意欲的になる責任感と思いやりの心が生まれる
という効果があると認められています。
マリア・モンテッソーリは、ローマ大学最初の女性医学博士です。
ローマ大学卒業後、医師として精神病院で働いて知的障害児の治療教育に携わった際り、実験心理学、教育学にも研究分野を広げました。
その間、フランスの医師セガンの著書に出会い、その理論に従って治療教育を進め、大きな成果をあげました。
やがて障害児に用いた教育法を健常児にも適応する機会が訪れました。1907年にローマ不動産協会が貧困層向けのアパートに保育施設を設け、その監督・指導をマリアに任せました。
その保育施設が『子どもの家』です。
こうして『子どもの家』(現在ではモンテッソーリプログラムを導入している幼児教育施設をいう)が生まれました。
そこで子どもは自発的に活動を繰り返しながら成長する、という実践から確立されたのが「モンテッソーリ教育」です。
毎週水曜日 9:30~10:30参加費500円お気軽にご予約下さい。
令和6年9月1日(日)10:00~
ご入園をご検討されている方、モンテッソーリ教育にご興味がある方、どうぞお気軽にご参加ください
tel.047-399-8111